【IT未経験者必見】IT業界を目指す人にはクラウドエンジニアがおすすめ!その理由を徹底解説

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「クラウドエンジニアとして働きたい」

「未経験からでも目指せるの?」

クラウドサービスの普及により、IT業界ではクラウドエンジニアの需要が急増しています。

インフラの自動化や柔軟なシステム構築が求められる中、クラウド技術に精通した人材は今後も重宝されます。

本記事では、クラウドエンジニアの役割や年収相場、求められるスキルから、未経験から目指すためのステップ、おすすめの資格まで、これからのITキャリアを考えるうえで役立つ情報をわかりやすくまとめました。

クラウドエンジニアとは?

クラウドエンジニアとは、AWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azure、Google Cloud
などのクラウドサービスを利用して、インフラの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアのことです。

これまで多くの企業は、自社でサーバーやデータセンターを保有・管理するオンプレミス方式を用いてITインフラを運用していました。

しかし近年では、コスト削減・スピード感・拡張性の高さなどの理由から、クラウドへの移行が急速に進んでいます。

その結果、クラウド環境に精通したエンジニアのニーズが急増しています。単なるインフラ運用にとどまらず、セキュリティの設計、CI/CD(継続的インテグレーション・デリバリー)の構築、IaC(Infrastructure as Code)による自動化など、多岐にわたる役割が求められるようになりました。

クラウドの進化とともに、クラウドエンジニアの役割もますます広がっているのです。

クラウドエンジニアの需要が増えている

近年、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する中で、社内インフラのクラウド化は重要なテーマとなっています。

特に2020年以降のコロナ禍では、リモートワークやオンラインサービスの普及により、クラウドの活用が一気に加速しました。これに伴い、クラウド技術を活用できるエンジニアのニーズは急速に高まり、各クラウドベンダーによる育成プログラムや認定資格も充実してきています。

IT業界だけでなく、製造・物流・医療・小売など、あらゆる業界でクラウド化が進行しているため、クラウドエンジニアの活躍の場は年々広がっています。

クラウドは今後も進化を続ける分野であり、クラウドエンジニアは将来性のあるキャリアとして高い注目を集めています。

オンプレミスとクラウドの違い

クラウドと比較される「オンプレミス」とは、企業が自社でサーバーを保有・管理し、社内でインフラを構築・運用する方式のことです。

一方、クラウドは外部のクラウドサービス事業者が提供するインフラをインターネット経由で利用する仕組みで、必要に応じてリソースを柔軟にスケールできるのが特徴です。

比較項目オンプレミスクラウド
インフラの所有自社で保有外部クラウド事業者が保有
導入・構築期間数週間〜数ヶ月数分〜数日で完了可能
初期投資高額(サーバー購入)低コスト(従量課金)
スケーラビリティ固定的柔軟にスケール可能
保守・運用自社で対応一部または全部を委託可能
セキュリティ社内ネットワーク上で強固設定ミスや外部攻撃への対策が必要

オンプレミスでは自社にサーバーを置くためセキュリティ面では安心感がありますが、導入コストやメンテナンスにかかる労力・コストは非常に高くなります。

一方、クラウドはスピード感があり、従量課金型のため柔軟なインフラ運用が可能です。

このような違いから、クラウドの導入は中小企業やスタートアップ、大企業に関わらず進められており、それに対応できるクラウドエンジニアの重要性が高まっています。

クラウドエンジニア年収はどのくらい?

クラウドエンジニアの年収はスキルや経験、保有資格、勤務地などによって異なりますが、一般的に年収500万円〜900万円程度が相場とされています。以下は、キャリアステージごとの目安です。

  • 未経験〜1年目:400万〜500万円
  • 中堅(3〜5年):600万〜750万円
  • 上級(5年以上・設計・マネジメント経験あり):800万円〜1000万円以上

クラウド分野では、スキルアップがそのまま年収アップに直結しやすいのが大きな特徴です。
特に、AWS認定資格やAzure、Google Cloudの資格を取得しているエンジニア、またDevOpsやIaC(Infrastructure as Code)に関する知識や実務経験がある人材は、企業からのニーズが非常に高く、高収入を得やすい傾向にあります。

さらに、フリーランスとして活動するクラウドエンジニアの中には、月単価70万〜120万円程度の高単価案件を受注する人も多く、独立後に年収が大きく伸びるケースも少なくありません。

クラウドエンジニアに求められるスキル

クラウドエンジニアには、インフラに関する広範な知識とクラウド固有のスキルの両方が求められます。

基礎的なインフラの知識

クラウド環境を扱うとはいえ、そのベースは従来のITインフラと共通する部分が多くあります。基盤となるネットワークやサーバー、OS、セキュリティの基本知識は不可欠です。また、オンプレミス環境での業務経験があると、クラウド環境との違いを理解しやすくなります。

さらに、可用性・耐障害性を高めるための冗長構成、負荷分散(ロードバランサー)、障害対応など、信頼性を保つためのインフラ設計力も求められます。

クラウドプラットフォーム(AWS・Azure・Google Cloud)の知識

クラウドエンジニアには、各種クラウドサービスの特徴や主要機能を理解し、適切に使いこなす力が求められます。特に、以下の「3大クラウド」に関する知識は必須です。。

  • AWS(Amazon Web Services):世界シェアNo.1を誇り、サービスの種類が非常に豊富で、日本語の学習リソースも充実しており、初学者から上級者まで幅広く対応できる点が魅力です。
  • Azure:Microsoft製品との高い親和性が特徴で、Windows ServerやActive Directoryを導入している企業によく採用されています。エンタープライズ系のシステム構築に強みがあります。
  • Google Cloud :ビッグデータや機械学習に強く、Google製のAIツールや分析基盤との連携がしやすいのが特長です。技術先進的な企業やスタートアップでの採用が多く見られます。

企業ごとに導入しているクラウドは異なるため、複数のプラットフォームに対応できるスキルがあると、プロジェクトの選択肢が広がり、キャリアの柔軟性も高まります。

DevOps・IaC・コンテナ技術などの応用スキル

近年のクラウドエンジニアには、より高効率・高品質な運用を実現するために、自動化や効率化を支える実践的なスキルも強く求められています。以下は、現場で特に重視される代表的なスキルです。

  • DevOps:開発(Dev)と運用(Ops)の連携をスムーズにする考え方・仕組みです。たとえば、CI/CDパイプラインの構築により、コードの自動テストやデプロイを実現し、開発スピードと品質の両立を可能にします。
  • IaC(Infrastructure as Code):インフラ構成をコードで管理し、自動で環境を構築・更新する手法です。代表的なツールにはTerraformやAWS CloudFormationなどがあり、人為的ミスの削減や再現性の高いインフラ運用を支援します。
  • コンテナ技術:アプリケーションをコンテナとして実行することで、環境の違いに左右されず、移植性やスケーラビリティが向上します。DockerやKubernetesを活用すれば、マイクロサービスアーキテクチャの実現やスケールアウトも柔軟に行えます。

これらは企業が迅速かつ安定したサービスを提供するために不可欠な武器となっており、クラウドエンジニアとしてワンランク上を目指すうえで非常に重要です。

クラウドエンジニアにおすすめの資格

資格はスキルを客観的に証明できる手段であり、転職活動や案件獲得において非常に有効です。以下に主要なクラウド系資格を紹介します。

AWS 認定

  • AWS Certified Cloud Practitioner(入門)
  • AWS Certified Solutions Architect – Associate(中級)
  • AWS Certified DevOps Engineer – Professional(上級)

AWS認定試験は日本国内でも最も導入企業が多く、資格保持者へのニーズも高いため、キャリア初期から学んでおくと有利です。クラウド初心者から実務経験者まで幅広く対応しており、クラウドエンジニアを目指すなら必須といえる資格です。

Microsoft Azure 認定資格

  • AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals(入門)
  • AZ-104: Microsoft Azure Administrator(中級)
  • AZ-305: Azure Solutions Architect Expert(上級)

Microsoft Azure 認定資格は特に、企業でMicrosoft製品を多く使っている場合にAzureが採用されることが多く、これらの資格取得は大きなアピールポイントになります。

Google Cloud 認定資格

  • Associate Cloud Engineer(入門〜中級)
  • Professional Cloud Architect(上級)
  • Professional Data Engineer(データ分析系)

Google Cloud認定試験はデータ処理やAI開発分野で注目されており、特にベンチャーやグローバル企業で需要が高まっています。

IT未経験からでもクラウドエンジニアになれる

クラウドエンジニアは専門性の高い職種ではありますが、未経験からでも十分に目指せる職種です。

近年では未経験者向けの育成プログラムやオンラインスクール、研修付き求人も増えており、実際に文系出身や別業界からの転職者も多く、資格取得や研修、実務経験を重ねることでキャリアチェンジに成功しています。

未経験からクラウドエンジニアになるためのステップは下記のとおりです。

  1. IT基礎の学習:ネットワーク・Linux・セキュリティの基本
  2. クラウド技術の習得:AWSやAzureのハンズオンや模擬環境で学ぶ
  3. 資格取得:AWS Certified Cloud Practitioner などから着手
  4. 実務経験を積む:インターンや研修、転職支援を活用

最近ではクラウドエンジニア育成プログラムを提供する企業も増えており、実務経験ゼロからスタートできる環境も整ってきています。

クラウドエンジニアに向いている人の特徴

クラウドエンジニアとして活躍できる人は、新しい技術にワクワクできる探求心を持っています。

クラウド技術は常に進化しているため、「AWSの新サービスが発表されたらすぐに試したい」といった好奇心がある人は、変化を楽しみながらスキルを伸ばしていけるでしょう。

また、論理的に考えることが好きな人もクラウドエンジニアとして働く適性があります。システムの構成やトラブル対応では、冷静で正確な判断が不可欠です。

たとえば、アプリの不具合が発生した際に「どこで通信が止まっているのか?」と段階的に原因を切り分けられる人は、優れた問題解決能力を発揮できます。

効率化や自動化に興味がある人も、クラウドエンジニアとして活躍できます。「毎回の作業を自動化してもっと効率よくしたい」と考える人は、DevOpsやIaC(Infrastructure as Code)といった技術を活かす場面で力を発揮できるでしょう。

クラウドエンジニアを目指すなら転職エージェントを活用しよう

未経験からクラウドエンジニアへの転職は、独学だけで進めるのは難しい場合もあります。そんなときは、IT系に強い転職エージェントの利用を検討してみましょう。

転職エージェントを活用することで、あなたのスキルに合った企業や案件を紹介してもらえたり、面接対策やポートフォリオのアドバイスを受けられたりします。

また、未経験者向けの研修制度がある企業の情報も得られるでしょう。特に、クラウド人材の需要が高い今は、未経験者歓迎の求人も増加傾向にあります。早めに行動することが成功のカギです。

まとめ

クラウドエンジニアは、ITインフラのクラウド化が進む現在において、非常に需要の高い職種です。将来性・年収ともに期待できるキャリアであり、スキルを磨くことで収入アップや独立も目指せます。

クラウドエンジニアは年収も高く、スキル次第でさらに上を目指せる
未経験からでもスキルと資格を習得すれば十分に目指せる
転職エージェントや学習サービスを上手に活用すれば、キャリアチェンジも可能

上記のような特徴があるので、今後のITキャリアに不安を感じている方、将来性のある分野に進みたい方には、クラウドエンジニアという選択肢は非常に有望です。まずは小さくても行動を始めてみましょう。

プロフィール
TanaT

株式会社あいてぃ所属。
クラウドエンジニア(AWS・Azure)
取得資格:AWS SAP、AZ-104、AZ-305
フロントエンド、バックエンド開発もできるフルスタックエンジニアとして学習中。
「AIとクラウドについて学ぶ」サイトの編集長。

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