「クラウドってよく聞くけど、難しそう…」「サーバーとかよくわからない…」そんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、Microsoft Azureというクラウドサービスの中でも、特に基本的な機能であるAzure 仮想マシン (VM) について、できるだけ簡単に解説していきます。
Azure 仮想マシン (VM)とは?わかりやすく解説

これまで、会社で新しいサービスを始めたり、多くの人がアクセスするWebサイトを立ち上げたりするには、「サーバー」と呼ばれる高性能なコンピューターを自社で購入し、設置・管理する必要がありました。場所も取るし、電気代もかかるし、専門の知識を持った人が管理しないといけない…と、結構大変でした。
しかし、Azure VMを使えば、こうした物理的なサーバーを用意する必要がありません。必要な時に、必要な性能の仮想的なパソコンを、インターネット上でサッと借りて、使い終わったら返す、という柔軟な使い方ができるのです。これは、ITの世界における大きな変化と言えるでしょう。
つまり、Azure VMは、場所を取らず、初期費用を抑えながら、高性能なコンピュータ環境を利用できる、とても便利なサービスなのです。
Azure 仮想マシン (VM)を利用するメリット
具体的にAzure VMを使うと、どんないいことがあるのでしょうか?主なメリットを見ていきましょう。
1.スケーラビリティ(必要な時に、必要なだけパワーアップ・台数追加できる)
例えば、あなたが運営するWebサイトがテレビで紹介されて、突然アクセスが急増したとします。自社サーバーだと、急なアクセス増に対応できず、サイトが見られなくなってしまうかもしれません。
しかし、Azure VMでは、パソコンのメモリを増設するように、仮想マシンの性能(CPUやメモリ)を簡単にパワーアップ(スケールアップ)できます。また、同じ性能のAzure 仮想マシン (VM) を複数台に増やして(スケールアウト)、処理を分担させることも可能です。アクセスが落ち着いたら、元の性能や台数に自動で戻すこともできます。この柔軟さがAzure 仮想マシン (VM) の大きな魅力です。
2. 使った分だけ支払うから、無駄がない! (コスト効率)
物理的なサーバーは、使っていなくても購入費用や維持費がかかります。一方、Azure 仮想マシン (VM) は、基本的に「使った時間」や「使った性能」に応じて料金が発生する従量課金制です。
「週末だけ使いたい」「特定のキャンペーン期間中だけパワーアップしたい」といった場合、その期間だけAzure 仮想マシン (VM) を利用・強化し、不要になったら停止・縮小すれば、コストを最小限に抑えられます。もちろん、長期間使う予定がある場合は、お得な割引プラン(予約インスタンスなど)も用意されています。
3. 世界中のどこからでも、安定して利用できる! (可用性とグローバル展開)
マイクロソフトは世界中にデータセンターを持っています。そのため、例えば日本のユーザー向けには日本のデータセンターにあるAzure 仮想マシン (VM) を、海外のユーザー向けには現地のデータセンターにあるAzure 仮想マシン (VM) を利用する、といったことが可能です。これにより、ユーザーはどこからアクセスしても快適にサービスを利用できます。
また、万が一、あるデータセンターで障害が発生しても、別のデータセンターにあるAzure 仮想マシン (VM) に切り替える(冗長化)といった対策も取りやすく、サービスが停止するリスクを低減できます。
4. いろんなOSやソフトが使える! (選択肢の豊富さ)
Windowsはもちろん、Linuxなど、様々な種類のOS(オペレーティングシステム:パソコンを動かす基本ソフト)を選んでAzure 仮想マシン (VM) を作成できます。また、特定のソフトウェア(例えばデータベースソフトなど)が最初からインストールされた状態のAzure 仮想マシン (VM) を利用することも可能です。
5. 他のAzureサービスと連携しやすい!
Azureには、Azure 仮想マシン (VM) 以外にも、データの保存場所(Azure Storage)や、セキュリティ管理(Azure Security Center)、ユーザー管理(Azure Active Directory)など、たくさんの便利なサービスがあります。Azure 仮想マシン (VM) は、これらのサービスとスムーズに連携できるように設計されているため、組み合わせることで、より高度で便利なシステムを構築できます。
Azure 仮想マシン (VM)のデメリットと注意点
便利なAzure 仮想マシン (VM) ですが、利用する上で知っておきたいデメリットや注意点もあります。
1. OSやソフトウェアの管理は自分で行う必要がある
Azure 仮想マシン (VM) は、あくまで「仮想的なパソコン(の基盤)」を借りるサービスです。その上で動かすOSやソフトウェアのインストール、設定、アップデート、セキュリティ対策などは、基本的に利用者自身が行う必要があります。
これは、自由度が高い反面、ある程度の知識や管理の手間がかかることを意味します。「借りたら終わり」ではなく、自分のパソコンと同じように、定期的なメンテナンスが必要だと考えておきましょう。
2. コスト管理を意識しないと、料金が高くなる可能性も
「使った分だけ」という料金体系はメリットですが、裏を返せば、「うっかり動かしっぱなしにしていた」「必要以上に高性能なAzure 仮想マシン (VM) を使っていた」という場合に、想定外の料金が発生する可能性があります。
どのAzure 仮想マシン (VM) がどれくらい稼働しているか、無駄はないかを定期的にチェックし、コストを意識した運用を心がけることが大切です。使わないAzure 仮想マシン (VM) はこまめに停止・削除する、適切な性能のサイズを選ぶ、といった工夫が必要です。
3. ある程度のIT知識が求められる場面も
基本的なAzure 仮想マシン (VM) の作成や利用は、画面の指示に従えば比較的簡単に行えます。しかし、ネットワークの設定、セキュリティの強化、トラブルシューティングなど、より高度な設定や運用を行うには、サーバーやネットワークに関する知識が必要になる場合があります。
もちろん、学習しながら進めることも可能ですが、全くのIT初心者の方が一人で複雑なシステムを構築・運用するのは、少しハードルが高いかもしれません。
4. セキュリティ対策は自己責任の部分が大きい
Azure自体は非常に強固なセキュリティ基盤を提供していますが、Azure 仮想マシン (VM) の中のOSやアプリケーションのセキュリティ設定、アクセス管理などは、利用者の責任範囲となります。
例えば、ファイアウォールの設定、不正アクセス対策、ウイルス対策ソフトの導入などは、利用者自身が適切に行う必要があります。「クラウドだから安全」と過信せず、しっかりとしたセキュリティ対策を施すことが重要です。
Azure 仮想マシン (VM)の利用料金 料金を構成する要素
Azure 仮想マシン (VM) の料金は、いくつかの要素の組み合わせで決まります。まるでスマートフォンの料金プランのように、基本料金やオプション料金があるイメージです。主な要素を見てみましょう。
1. コンピューティング料金 (VM本体のレンタル料)
これがAzure 仮想マシン (VM) の最も基本的な料金です。どのくらいの性能(CPUの数、メモリの量など)のAzure 仮想マシン (VM) を、どのくらいの時間動かしたかによって決まります。性能が高いほど、また稼働時間が長いほど、料金は高くなります。
2. ストレージ料金 (データを保存する場所代)
Azure 仮想マシン (VM) が使うハードディスク(データを保存する場所)の料金です。OSが入る「OSディスク」と、追加でデータを保存するための「データディスク」があります。ディスクの種類(高速だけど高価なSSD、安価だけど低速なHDDなど)や、容量(ギガバイト数)によって料金が変わります。
3. ネットワーク料金 (インターネット通信料)
Azure 仮想マシン (VM) がインターネットとデータをやり取りする際にかかる料金です。データセンターから外部へデータを送信する(下り)通信量に応じて課金されるのが一般的です。データセンターに入る(上り)通信は無料の場合が多いです。また、固定のIPアドレスを使う場合などにも追加料金がかかることがあります。
4. OSライセンス料金 (OS利用料)
Windows Serverなど、有料のOSをAzure 仮想マシン (VM) で利用する場合、そのライセンス料金が時間単位で加算されます。Linuxなど無料のOSを選べば、この料金はかかりません。
支払いオプションもいろいろ
基本は使った分だけ支払う「従量課金制」ですが、長期間(1年や3年)使い続けることを約束すると大幅な割引が受けられる「予約インスタンス」や「Azure Savings Plan」といったプランもあります。利用状況に合わせて最適な支払い方法を選ぶことで、Azure 仮想マシン (VM) のコストを賢く抑えることができます。
料金の詳細は、利用するAzure 仮想マシン (VM) の種類や地域によって異なるため、必ず公式サイトの料金計算ツールなどで確認するようにしましょう。
最適なAzure VMのサイズ(シリーズ)を選ぶ
Azure 仮想マシン (VM) を作成する際には、「サイズ」を選ぶ必要があります。これは、パソコンを選ぶときに「CPUはCore i5で、メモリは16GBで…」とスペックを決めるのと同じようなものです。Azureでは、様々な用途に合わせて、多種多様なサイズのAzure 仮想マシン (VM) が用意されており、それらは「シリーズ」として分類されています。
用途に合わせてシリーズを選ぶのが基本
どのサイズのAzure 仮想マシン (VM) を選べばいいか迷うかもしれませんが、まずは「何のために使うのか?」という目的を明確にすることが大切です。Azureでは、用途別に最適化されたVMシリーズが提供されています。
- 汎用シリーズ (例: Bシリーズ, Dシリーズ):
- Webサイトの表示、開発・テスト環境、小規模なデータベースなど、一般的な用途に向いています。CPU、メモリ、ディスク性能のバランスが取れているのが特徴です。特にBシリーズは、普段は低負荷だけど時々性能が必要になる、といった場合にコスト効率が良いです。
- コンピューティング最適化シリーズ (例: Fシリーズ):
- CPUの性能を重視する用途向けです。動画の変換(エンコーディング)、科学技術計算、多くのアクセスを処理するWebサーバーなどに適しています。
- メモリ最適化シリーズ (例: Eシリーズ, Mシリーズ):
- 大量のメモリを必要とする用途向けです。大規模なデータベース、データ分析基盤(SAP HANAなど)の実行に適しています。
- ストレージ最適化シリーズ (例: Lシリーズ):
- ディスクへの大量・高速な読み書きが必要な用途向けです。ビッグデータ分析、NoSQLデータベースなどに適しています。
- GPU搭載シリーズ (例: Nシリーズ):
- 画像処理やAI(人工知能)、ディープラーニング、CAD(設計支援ツール)など、高度なグラフィック処理能力が必要な用途向けです。高性能なグラフィックボード (GPU) を搭載しています。
サイズ選びのポイント
- まずは小さめから: 最初からオーバースペックなAzure 仮想マシン (VM) を選ぶ必要はありません。まずは小さめのサイズで試してみて、性能が足りなければ後から簡単にサイズアップできます。
- コストを意識する: 当然ながら、高性能なAzure 仮想マシン (VM) ほど料金は高くなります。予算と必要な性能のバランスを考えて選びましょう。
- ドキュメントを確認する: 各シリーズ・サイズの詳細なスペックや推奨用途は、Azureの公式ドキュメントに記載されています。迷ったら確認してみるのが確実です。
自分の目的に合ったAzure 仮想マシン (VM) のシリーズとサイズを見つけることが、快適かつ効率的な利用への第一歩です。
【実践】Azure VMの作成・構築手順
それでは、実際にAzure 仮想マシン (VM) を作成する手順の概要を見ていきましょう。ここでは、Webブラウザから視覚的に操作できる「Azure Portal」という管理画面を使った方法を想定しています。プログラミングの知識がなくても、クリック操作中心で進められますよ。
事前準備
- Azureアカウント: まずはAzureのアカウントが必要です。無料試用版もあるので、気軽に試せます。
- (必要に応じて)接続ツール: 作成したAzure 仮想マシン (VM) に接続するためのツール。Windowsなら「リモート デスクトップ接続」、Linuxなら「SSHクライアント」(Tera Termなど)を準備しておくとスムーズです。
Azure Portalでの作成ステップ (概要)
- Azure Portalにサインイン: まずは自分のAzureアカウントでAzure Portalにログインします。
- 「仮想マシン」を作成: メニューから「仮想マシン」を探し、「作成」ボタンをクリックします。
- 基本設定: ここがAzure 仮想マシン (VM) の基本情報を決める重要なステップです。
- サブスクリプション・リソースグループ: 料金の請求先や、関連する設定をまとめるグループを選びます(なければ新規作成)。
- 仮想マシン名: 自分で分かりやすい名前を付けます。
- 地域: どの国のデータセンターにAzure 仮想マシン (VM) を作成するかを選びます。利用者に近い地域を選ぶのが一般的です。
- イメージ: OSの種類を選びます。Windows ServerやUbuntu (Linux) などがたくさん用意されています。
- サイズ: 前の章で解説したAzure 仮想マシン (VM) の性能(サイズ)を選びます。
- 管理者アカウント: Azure 仮想マシン (VM) にログインするためのユーザー名とパスワード(またはSSHキー)を設定します。
- ディスク設定: OSが入るディスクの種類(SSDかHDDかなど)を選びます。必要なら、データ保存用のディスクも追加できます。
- ネットワーク設定: Azure 仮想マシン (VM) が接続する仮想的なネットワーク(VNet)や、インターネットとの接続設定(パブリックIPアドレス)、セキュリティ設定(ネットワーク セキュリティ グループ)などを行います。最初は既定の設定でも大丈夫なことが多いです。
- 管理設定: 監視の設定や、指定した時間に自動でシャットダウンする設定などができます。コスト削減のために自動シャットダウンは便利です。
- 確認と作成: 設定内容を最終確認し、「作成」ボタンをクリックします。数分待つと、Azure 仮想マシン (VM) の作成が完了します!
作成後の接続
作成が完了したら、いよいよAzure 仮想マシン (VM) に接続してみましょう。
- Windowsの場合: Azure Portalに表示されるパブリックIPアドレスを使って、「リモート デスクトップ接続」で接続します。設定した管理者ユーザー名とパスワードでログインできます。
- Linuxの場合: SSHクライアントを使って、同様にパブリックIPアドレスと設定したユーザー名、パスワード(またはSSHキー)で接続します。
これで、あなたはクラウド上に自分だけのAzure 仮想マシン (VM) を手に入れ、自由に使えるようになりました!最初は少し戸惑うかもしれませんが、何度か試してみるうちに慣れてくるはずです。
Azure VMの運用管理のポイント
Azure 仮想マシン (VM) を作成したら、それで終わりではありません。快適かつ安全に使い続けるためには、日々の運用管理がとても重要になります。ここでは、押さえておきたい主なポイントをいくつかご紹介します。
1. セキュリティ対策はしっかりと!
これが最も重要です。Azure 仮想マシン (VM) をインターネットの脅威から守るために、以下の対策を検討しましょう。
- ネットワーク セキュリティ グループ (NSG): Azure 仮想マシン (VM) への通信を制御する仮想的なファイアウォールです。必要な通信だけを許可し、不要なアクセスはブロックするように設定します。
- OSのファイアウォール: Azure 仮想マシン (VM) の中で動いているOS自体のファイアウォール設定も確認・強化することが望ましいです。
- アップデートの適用: OSやソフトウェアに見つかったセキュリティ上の弱点(脆弱性)を修正する更新プログラム(パッチ)は、速やかに適用することが大切です。Azure Update Managementなどのツールを使うと効率的です。
- ウイルス対策: 必要に応じてウイルス対策ソフトを導入も有効です。
- アクセス管理: 管理者アカウントのパスワードは複雑なものにし、適切に管理します。不要なアカウントは削除しましょう。
2. 大切なデータはバックアップを忘れずに
万が一、Azure 仮想マシン (VM) に問題が発生したり、誤ってデータを削除してしまったりした場合に備えて、定期的にバックアップを取ることが不可欠です。
Azureには「Azure Backup」という便利なサービスがあり、簡単な設定でAzure 仮想マシン (VM) 全体を自動的にバックアップしてくれます。何かあっても、バックアップから元の状態に戻すことができるので安心です。
3. ちゃんと動いているか見守ろう (監視)
Azure VMが安定して動作しているか、性能に問題はないかを把握するために、監視(モニタリング)を行いましょう。
「Azure Monitor」というサービスを使えば、Azure VM のCPU使用率、メモリ使用量、ディスクの読み書き速度などをグラフで確認できます。「CPU使用率が90%を超えたらアラートを出す」といった設定も可能で、問題の早期発見に役立ちます。
4. コスト意識を常に持つ
「デメリットと注意点」でも触れましたが、コスト管理は継続的に行う必要があります。
- 使っていないAzure VMは停止または削除する。
- 性能が高すぎる(オーバースペックな)Azure VMは、適切なサイズに見直す。
- Azure Advisorなどのコスト削減に関する推奨事項をチェックする。
これらのポイントを意識してAzure 仮想マシン (VM) を運用することで、より安全・快適・経済的にクラウドのメリットを享受することができます。
Azure 仮想マシン (VM)に似ているAzureサービスとの比較
AzureにはAzure 仮想マシン (VM) 以外にも、アプリケーションやサービスを動かすための様々なサービスがあります。ここでは、Azure 仮想マシン (VM) とよく比較されるAzureサービスとの違いを簡単に見てみましょう。「どれを使えばいいの?」と迷ったときの参考にしてください。
Azure App Service (Webアプリを手軽に動かすなら)
- 得意なこと: WebサイトやWebアプリケーションを公開・実行することに特化したサービスです。
- Azure VMとの違い: App Serviceでは、OSやWebサーバーの管理といった面倒な部分をAzure側が自動でやってくれます。開発者はアプリケーションのコードを書くことに集中できます。Azure 仮想マシン (VM) のようにOSレベルで自由に設定変更することはできませんが、手軽にWebアプリを始めたい場合に最適です。
- 使い分け: OSやミドルウェアを含めて細かく自分で管理・カスタマイズしたい場合はAzure 仮想マシン (VM)、Webアプリを gyorsan (グィオルサン = ハンガリー語で「素早く」) 公開・運用したい場合はApp Service、と考えると良いでしょう。
Azure Container Instances (ACI) / Azure Kubernetes Service (AKS) (コンテナを使うなら)
- 得意なこと: 「コンテナ」という技術を使ってアプリケーションを動かすためのサービスです。(コンテナは、アプリケーションとその実行環境をひとまとめにした軽量なパッケージのようなものです。)
- Azure VMとの違い: コンテナはAzure 仮想マシン (VM) よりも起動が速く、リソース効率が良いのが特徴です。ACIは個別のコンテナを簡単に実行するサービス、AKSは多数のコンテナを効率的に管理・運用するための高度なサービスです。OSの管理は基本的に不要になります。
- 使い分け: 既存のアプリケーションをそのままクラウドに移行したい場合や、OSレベルでの完全な制御が必要な場合はAzure 仮想マシン (VM) が適しています。一方、コンテナ技術を活用して、より効率的にアプリケーションを開発・デプロイ・拡張したい場合はACIやAKSが有力な選択肢となります。
Azure Functions (特定の処理だけを実行するなら)
- 得意なこと: 特定のイベント(例: ファイルがアップロードされた、タイマーで指定時刻になった)をきっかけに、短いプログラムコードを実行することに特化したサービスです。「サーバーレス」とも呼ばれます。
- Azure VMとの違い: Azure 仮想マシン (VM) のように常に起動しておく必要がなく、処理が実行されるときだけリソースが使われ、料金が発生します。サーバーの存在を意識する必要がほとんどありません。
- 使い分け: 常時稼働が必要なアプリケーションや、OSレベルでの制御が必要な場合はAzure 仮想マシン (VM) です。ファイルの変換、データの簡単な処理、APIのバックエンドなど、特定の「機能」だけを実行させたい場合にAzure Functionsは非常に便利で経済的です。
このように、Azureには様々なサービスがあり、それぞれに得意なこと、不得意なことがあります。Azure 仮想マシン (VM) は、最も自由度が高く、オンプレミスのサーバーに近い感覚で使える基本的なサービスですが、目的によっては他のサービスの方がより適している場合もあります。作りたいものに合わせて最適なサービスを選ぶことが、Azureを賢く活用するコツです。

まとめ
今回は、Azureの基本的なサービスであるAzure 仮想マシン (VM) について、その概要からメリット・デメリット、料金、サイズの選び方、作成手順、運用管理のポイント、そして他のAzureサービスとの比較まで、初心者の方にも分かりやすく解説してきました。
Azure 仮想マシン (VM) は、まるでクラウド上に自分専用のパソコンをレンタルするような感覚で、柔軟かつコスト効率よくコンピュータリソースを利用できる、非常にパワフルなサービスです。
- 物理サーバーの購入・管理から解放されたい
- アクセス数に応じて性能を柔軟に変えたい
- 開発・テスト環境をすぐに用意したい
- 他のAzureサービスと連携してシステムを構築したい
といった場合に、Azure 仮想マシン (VM) は大きな力を発揮します。
もちろん、OSの管理やセキュリティ対策など、利用者自身が責任を持つ部分もありますが、それを理解した上で活用すれば、ビジネスや開発の可能性を大きく広げてくれるでしょう。
もし、あなたがクラウド活用の一歩を踏み出したいと考えているなら、まずはAzureの無料アカウントを作成し、小さなサイズのAzure 仮想マシン (VM) を実際に作ってみることをお勧めします。手を動かしてみることで、きっと理解が深まるはずです。
この記事が、あなたのAzure 仮想マシン (VM) に対する理解を深め、クラウド活用のきっかけとなれば幸いです。
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